Hexcelの炭素繊維製造工場をフランスで拡大
2014-10-09
FRPコンサルタントの吉田です。
FRPバブルを象徴するようなニュースが飛び込んできました。
250億ドルを投資し、炭素繊維の巨大メーカーHexcelがフランスのRousillonに工場を増設するようです。
もともとアメリカの会社ですからアメリカでのプリプレグに関する、炭素繊維、樹脂の混練などを行っていましたが、
ヨーロッパの顧客対応のためフランスでの工場を新築するようです。
フランスで先行して稼働しているHexcelの工場からも近いようですね。
ただ、炭素繊維の前駆体を作るところまでできる工場はヨーロッパではじめてみたいです。
2018年稼働開始のようです。
HexcelのCEOもAirbusのCEOも言っていますが、A350 XWBの一次構造材に使いたい、
というのが今回の工場新築に伴う投資の大きな要因のようですね。
Hexcelもこれまで以上にBoeingだけでなく、Airbusとの関係を深めることで、経営のリスクヘッジを進めているのかも知れません。
航空機業界ではこれまで以上にアメリカとヨーロッパの競争がし烈化する様相を呈してきています。
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