Rolls RoyceのCarbon/Titanium (Cti) fan system試験開始
FRPコンサルタントの吉田です。
ついに表舞台に出てきました。
GEやP&Wと比べPMC(Polymer Matrix Compostite)の実用化に比較的慎重だったRolls Royceが、Carbon/Titaniumという新しいシステムでFAN bladeを作り、評価を始めるとのことです。
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Compositeのケースと合わせて、一つの機体あたり1500lb(約680kg)の軽量化が可能とのこと。
やはり、大型の航空機エンジンは軽量化の与えるメリットが大きいですね。
これは、乗客7人を新たにのせることができることと同等である、というRolls Royceのコメント。
大きいですよね。わずか7人か、という考え方もありますが….。
2025年までには実用化される見込みがあるらしいです。
この記事を見て思うこと。
粘り強く、コツコツと技術を積み上げるというのは本当に大切なんだなと感じます。
おそらく、Rolls Royceはこの技術を20年近くは研究していたと思います。
Compositeに関連する特許数でもRolls Royceはかなり多い印象です。
もちろん利益を早く生み出す技術についてスピードを上げるのも大切ですが、それだけでなくじっくり時間をかけて積み上げていくということについても継続して取り組む必要があると考えます。
顧客目線というのは忘れてはいけませんが、技術的優位性を対外的に示すにはコツコツと積み上げる忍耐も重要だ、というのが私の信念です。
日本では三菱重工を中心に航空産業を活性化させようという動きが出ていますね。
電車で世界を圧巻している日本が、今度は世界でその力を発揮してもらいたいものです。