TOYOTA MIRAI への Toray のCFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を採用
先月発売が公表された TOYOTA の燃料電池車 MIRAI。
この車両の高圧水素タンクやスタックフレームに CFRTP (炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を、電極として多孔質C/Cコンポジットのカーボンペーパーを用いています。
どちらの素材もToray製です。
概要写真はこちらのサイトなどに公開されています。
http://response.jp/article/img/2014/11/20/237788/790804.html
CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を量産車に適用したのは世界初のようですね。
さすが、世界一の自動車会社と炭素繊維メーカーです。
今回のMIRAIの技術の中で、注目すべきは高圧水素タンクです。
以前、本ページの記事でもご紹介しましたが、水素の保管というのは極めて小さいその分子という特性のため、保管が非常に困難です。
多くのメーカーを苦しめたこの特性を乗り越えた一つのきっかけは、UBE(宇部興産)のポリアミドであることをご存知でしたでしょうか。
宇部興産のホームページにものっています。
http://www.ube-ind.co.jp/japanese/news/2014/20141208_01.htm
宇部興産の製造するポリアミドをライナーとして使用することで、
優れた水素透過性を発揮させたことはもちろん、
水素ガス充填/放出によるタンク内の急激な温度変化、極寒地での耐衝撃性も有しているとのこと。
このライナーと炭素繊維強化熱可塑性樹脂のFRPを組み合わせて量産可能な水素タンクを実現したのですね。
今回発売されたMIRAIは日本の機械メーカーと複数の素材メーカーがタッグを組んで一つになったというのがよくわかりますね。
世界中で水素保管タンクの研究は行われていますから、さぞかし今回のニュースは世界中で注目されているに違いありません。
FRPの丈夫さという特性を軽量化に加えてフルに発揮して具現化されたMIRAI。
今後もFRPが身近になっていくに違いありません。