世界最長の FRP製歩道橋 「小原橋」
世界最長の FRP製歩道橋 が日本の亀戸につくられたそうです。
江東区亀戸の「小原橋」の老朽化が進んだため、歩行者および水域利用者の安全を確保するために作られたのが「小原橋仮設歩道橋」です。
これは坂田建設が受注し、ヒロセ株式会社が引き抜き成形などで製作したFRP部材を用いた全長24メートルの FRP製歩道橋 で、実は世界最長のようです。この仮設歩道橋は橋げたの下に設置されています。
http://www.sakata-kensetu.co.jp/contents/?p=427
現場は重機が使えず、北十間川(きたじゅっけんがわ)を通る小型船舶航行も多いなど、極めて橋の製作に対する制約が多かったようです。
これらの条件を考慮しつつ、最適と判断されたのがFRP製の歩道橋だったようです。
工事はヒロセ株式会社が行ったようです。
http://www.hirose-net.com/about/index.html
作り方がまた斬新です。
小原橋の桁下に吊り足場を設置して、各部材を重機を使わずに手作業で現場にて組み立てたようです。
幅3m、長さ609mmの床板が敷き詰められ、50mm角の支柱が200本と上下4段の手すりが取り付けられています。
基本的なFRP部材はアメリカのクリエイティブ・プルトージュオンファイバーテック社、鉛直支柱などの角管材は福井ファイバーテック社の部材を用いたようです。
FRPの軽さというものをフルに活用して適用された好例だと思います。
特に重機などが持ち込めず、すぐにインフラを回復させたいといった場合にFRPはその力を発揮するポテンシャルをもっている、という事を示していると考えます。
今後もFRPが人の役に立つという観点で広がっていくことを期待したいところです。