JEC Europe 2015 に展示予定の 金属 / FRP の複合製品について
2015-02-20
JEC Europe 2015 が来月の3月10日から12日に迫ってきました。
JECのホームページで一部の展示が先行公開になっていましたので、
今日は標題の展示品について2点ほどご紹介します。
まずは Teufelberger 社の T-IGELとよばれるRTM技術で成形された金属とcompositeを接合したスペースフレームです。
1ユニットで3メートルもの長さがありますが、重さは80kgで金属製のものより60%も軽いとのことです。
輸送、建造物、装置、クレーン、風力発電、船舶といった様々な領域で使用可能と述べています。
また、JECにおいてはCFRP製の高圧タンクの発表も行うようですね。
さらに、 Teufelberger 社は Hybrid Struts (複合支柱)についてもプレスリリースをしています。
ここの中では braiding によって外寸が150mmまでの円柱や角柱を作れるという事が書かれており、これが上述したスペースフレームに応用されているようです。
もう一社は Bekaert 社です。
元々金属ワイヤを中心とした製品を扱う会社ですが、
ゴムや熱可塑性樹脂を金属ワイヤで強化するという製品を発表するようです。
主な用途としては、電化製品の配線、トラックの幌(ほろ)、ホイストのチェーンなどが提案されています。
もちろん、従来用途のタイヤなどは金属ワイヤとゴムの複合材料の先駆けです。詳細情報はまだ出てきていませんが、これからの展開に注目したいところです。
引き続き、JEC Europe 2015 の事前情報について随時ご紹介していきたいと思います。
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