FRP コンサルタント の業務紹介
今日のコラムでは現在の FRP コンサルタント の仕事についてご紹介させていただきたいと思います。
主軸の仕事はもちろんFRPに関連した企業の顧問やコンサルティングです。
詳細としては意外にも仕事の内容は幅が広いです。
「トータル技術コンサルティング」に準じ、顧問契約を締結するようなお客様に対しては、ご要望に応じ以下のようなことを行っています。
– 技術プロジェクトリーダーとしてある程度の規模の開発テーマを推進と関係する社員の方の育成
– 技術事業を経営的観点から経営者の方々と経営戦略会議で具体的提案を行う
– お客様の企業内の技術品質底上げ(主には技術情報管理、技術蓄積体制、業務効率改善)について提案と推進サポートを行う
– 海外同行による担当者サポートと戦略助言
技術プロジェクトリーダーのお仕事としては圧倒的に海外向けが多いです。
国内向けは何とかなるが、FRPのニーズと領域によっては技術が進む海外とのやり取りとテーマ推進に対する助言や、場合によってはメンバーとしての推進を行うこともあります。
同様に海外に同行し、顧客企業の一員として世界中の企業と打ち合わせを行うこともあります。
尚、顧問契約は民間企業だけではなく公的研究機関も対象であり、既に公的機関とアドバイザー契約しています。
アドバイザー契約ご検討のきっかけは、海外研究機関や企業とのやり取りについてサポートが欲しいというケースが多いです。
また技術的な内容だけではなく、
技術の専門家であると同時に経営者である
という FRP コンサルタント の特徴を活用し、技術事業をどのようにして利益率の高い事業へと導くか、ということについて幅広い視点から助言や情報収集を行います。
このような常に経営的観点から専門的な技術サポートを行うということについて、お客様からご好評をいただいております。
それ以外では提案した施策を具現化するために必要な社員の育成として、技術品質の向上に対する提案やサポートを行っています。
継続的な顧問契約ではないお客様に対して行っているのが「スポットコンサルティング」です。
スポットで最も多いのが、
社内向けカスタマイズセミナーと打ち合わせ
というものです。
自社に必要なFRPの技術、業界動向情報に関してセミナーを実施し、それを踏まえた上で議論をする。
このようなものを通じて、お客様ご自身でFRP業界でどのような戦略を立てるのか、ということをご検討いただきます。
当然ながらこのスポットコンサルティングを経由して顧問契約に進まれるケースもあります。
法人向けサポート以外では、 大学 での講義を行っています。
大学向けの講義では企業のお客様に行うようなFRPの専門的なお話は基本的に行わず、理系学生向けに就職活動の参考になるような助言等を行うケースがほとんどです。
組織に対して行うサポートではないものとして、セミナー講師と専門書執筆があります。
セミナー講師としては、FRPの専門内容に特化したものについてお話をします。
セミナーにおいて最も重視しているのは「実戦経験」です。
FRP素材製造としては世界を圧巻している日本ですが、FRPを実際に活用するアプリケーションに対しては欧州、北米に後れを取っているのが現状です。
このような背景から、日本における一般的なFRPに関連するセミナーの話の内容は講師が日本人である以上、推測や見聞に基づくものが多いというのが現状です。
FRPコンサルタントは航空機業界という特殊な業界ではありますが、従来日本企業が甘んじてきた下請けのTier1としてではなく、材料開発、設計、量産工場立ち上げ、型式認定取得といったFRP製品を実際に市場に流通させるための一通りの実戦経験を積んでいます。
海外でもこれだけ幅の広い業務を経験するケースはほとんどない模様です。
そしてこれらの実戦経験は北米がベースとなっているため、FRP本場の海外の現実をお伝えできます。
このため一般的な書籍などでは書かれない「現実」を多く取り込むことが可能となり、これがセミナー聴講者の方々にとってご好評いただいているようです。
また専門書執筆に関しては、出版社の依頼により複数の著者の方とFRPに関する書籍を執筆するというケースが多いです。
来年春ごろ出版の書籍についてもつい先週、初回原稿を書き終えたところです。
それ以外では電子書籍を媒体として個人で出版しています。
今日のコラムでは FRP コンサルタント の業務について概要をご紹介しました。
今後もお客様のご期待に沿えるよう、日々精進したいと思います。