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〈2016年5月30日、31日 セミナー 〉 化学メーカー 向け CFRPセミナー開催

2016-05-18

開催まで2週間を切りましたので再告知させていただきます。

興味ある方は参加をご検討ください。

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CFRP業界の原点に君臨する2大要素といえば「 炭素繊維 」と「 マトリックス樹脂 」。

これらの材料を世に送り出しているのは「 化学メーカー 」です。

航空機、自動車(2輪、4輪)、スポーツレジャーなどのユーザーも、材料がなければ物が作れないということを認識いただければ、化学メーカーの存在がいかに重要かということがわかっていただけると思います。

そして日本の 化学メーカー は世界を圧巻する高い技術を有している一方で、一部の企業を除きリーマンショックの時期を境に中国を初めとした新興国の追い上げもあり一般汎用化学製品の価格破壊に苦んでいるという厳しい現状があるようです。

そのため 化学メーカー も、従来から巨大ビジネスを支えてきたものの価格下落に歯止めのかからない電気電子機器に代わる新たな素材適用先としてCFRP業界への参入を検討しているケースが多くなっているというのが最近の実感です。

ところがこれまでのCFRP業界では「成形加工の一面」や「欧州を中心とした海外からの”時間遅れ”の一般概論」のみを言及するような情報しか出回らず、高い技術を有しながらもCFRP業界での次の一手を考えるための情報が不足しているというのが化学メーカーの置かれてきた苦境ではないかと認識しています。

 

そこで従来のセミナーの企画を根本的に見直し、CFRP業界の根幹を担う技術を有する「化学メーカー」をターゲットとし、自身のCFRP製品の設計と量産ライン立ち上げという実践経験と、幅広い業界に属する企業における技術顧問としての研究開発最前線での指導経験を通して痛感した「CFRP業界の顧客ニーズの理解」に必要な概要知識を習得できるセミナーを立案しました。

セミナー内容はCFRP業界の中でも実務含めて多岐にわたりますが、業界のことがわからない方でも理解しやすいよう、できる限りわかりやすい表現を心がけています。

 

本セミナーの内容は化学メーカーにとってユーザーである「顧客目線」を理解するための第一歩となり、結果として自社製品の研究開発戦略の一助になると考えています。

 

セミナー概要

■セミナータイトル
2016年5月30日(月)
<化学メーカー向け> CFRP業界の国内外最新動向と「 設計 」のポイント

2016年5月31日(火)
<化学メーカー向け> CFRPにおける「 成形 ・ 加工 ・ 品質保証 」( 製品製造 )のポイント

 

■開催日時

2016年5月30日(月) 12:30-17:30

2016年5月31日(火) 10:30-16:30


■開催場所

[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階F会議室

■受講対象者

2016年5月30日(月)、2016年5月31日(火)共通

・材料の研究開発者
・化学メーカーの研究開発リーダーや戦略企画担当者
  ・CFRP業界に参入している方
  ・CFRP業界への参入を検討している方

■受講して得られる知見、情報

2016年5月30日(月)
・CFRP業界の国内外動向
・化学メーカーが知っておきたいCFRPの「設計」業務・技術の全体像とポイント
・化学メーカーが知っておきたい「設計」の顧客要望
・「設計」について顧客からの要求特性とそれに基づいた材料開発の指針

2016年5月31日(火)
・化学メーカーが知っておきたいCFRPの「成形・加工・品質保証」業務・技術の全体像とポイント
・化学メーカーが知っておきたい「成形・加工・品質保証」の顧客要望
・「成形・加工・品質保証」について顧客からの要求特性とそれに基づいた材料開発の指針

 

※詳細、申し込みについては以下のURLをご覧ください。30日、31日両日セットでの受講も可能です。

2016年5月30日(月)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160517.php
2016年5月31日(火)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160518.php

 

セミナープログラムは以下の通りです。

 

CFRP業界の国内外最新動向と「 設計 」のポイント

2016年5月30日(1日目)

1. CFRP業界動向
 1.1 CFRP業界トレンドを理解するための5つのキーワード
  1.1.1 自動化
  1.1.2 強化繊維製造方法
  1.1.3 強化繊維の織り方
  1.1.4 マトリックス樹脂
  1.1.5 一気通貫サービス
 1.2 CFRPの適用
  1.2.1 実際に使われている業界
  1.2.2 適用業界の割合
  1.2.3 なぜCFRPが使われているのか
 1.3 CFRP適用で先行する欧州
  1.3.1 欧州で機能する産学連携
  1.3.2 既に現実化している川上から川下までの一気通貫体制

2. 化学メーカーに必要な「CFRP設計」の知見
 2.1 なぜ化学メーカーに「CFRP設計」の知見が必要なのか
 2.2 「CFRP設計」とは何か
 2.3 化学メーカーが習得すべき「CFRP設計」のスキル概要

3. 「CFRP設計」知見の中で
  化学メーカーが理解すべきCFRP材料特性
 3.1 CFRP材料とは
  3.1.1 CFRP材料の基本構成
  3.1.2 様々な強化繊維形態のCFRP例
  3.1.3 熱硬化性CFRP、熱可塑性CFRPの特徴と違い
 3.2 CFRP材料試験
  3.2.1 CFRP材料の技術評価3本柱
  3.2.2 静的試験、疲労試験と異方性
   3.2.2.1 CFRP機械、物理評価で必須の知識である「異方性」
   3.2.2.2 代表的なCFRP材料試験項目
   3.2.2.3 圧縮系試験の難しさ
   3.2.2.4 疲労試験で重要な応力比と荷重モード
  3.2.3 物理特性評価試験
   3.2.3.1 CFRP材料の物理特性概要
   3.2.3.2 物理特性評価の実例

4. 化学メーカーとユーザーをつなぐ「材料規格」
 4.1 「公的な材料規格」がほとんど存在しないCFRP固有の必須書類
 4.2 川下のユーザーに「材料規格」を要求することが第一歩
 4.3 「材料規格」の中身

5. 「CFRP設計」知見の中で
  化学メーカーが理解すべきCFRP製品設計
 5.1 CFRP製品の図面に書かれていること、書かれないこと
 5.2 CFRP製品の寸法検査の難しさ
 5.3 寸法形状を決めるために必要なCFRP成形試作と評価
 5.4 CFRP製品で必須の非破壊検査
 5.5 CFRP製品化に向けた化学メーカーに対する顧客ニーズ例
  5.5.1 低線膨張係数材料
  5.5.2 セルフモニタリング材料
  5.5.3 自己修復材料
  5.5.4 室温長期保管可能熱硬化性材料
  5.5.5 低粘度熱可塑性材料
  5.5.6 金属との接合材料
  5.5.7 電蝕防止材料

<質疑応答・名刺交換・個別相談>

 

CFRPにおける「 成形 ・ 加工 ・ 品質保証 」( 製品製造 )のポイント

2016年5月31日(2日目)

1. 化学メーカーに必要な「CFRP製品製造」の知見
 1.1 なぜ化学メーカーに「CFRP製品製造」の知見が必要なのか
 1.2 「CFRP製品製造」とは何か
 1.3 化学メーカーが習得すべき「CFRP設計」のスキル概要

2. 化学メーカーが理解すべきCFRP製品製造工程
 2.1 CFRP製品製造工程概要
 2.2 CFRP成形工程で重要なパラメータ
 2.3 CFRP加工工程の重要性
 2.4 CFRP製品製造工程では成形加工「以外」の工程にも注意を払う
 2.5 CFRPで必須の非破壊検査技術
  2.5.1 CFRPの欠陥は外観よりも内部のものが重要
  2.5.2 CFRPの非破壊検査技術
  2.5.3 CFRP非破壊検査技術で最も実績のある超音波検査
 2.6 世界的に盛り上がるCFRP製品製造「自動化」の盲点

3. 化学メーカーとユーザーをつなぐ「工程規格」
 3.1 成形加工の標準化が困難なCFRP製品製造の必須書類
 3.2 「工程規格」の作成と議論のポイント
 3.3 「工程規格」の中身
 3.4 CFRP製品量産に必須の「補修工程規格」

4. CFRP業界で化学メーカーに求められる参入戦略
 4.1 CFRP業界の問題点
 4.2 CFRP業界参入戦略の重要点
  4.2.1 トレンドに流されず自社の強みを最大化する
  4.2.2 売上と利益増加に必要なユーザーへの歩み寄り
  4.2.3 川下工程でのニーズを意識する

<質疑応答・名刺交換・個別相談>

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最近NEDOが”生産性10倍の 新しい炭素繊維製造方法を開発した”というニュースも紹介しました。

これは炭素繊維の製造方法の根本を見直した素晴らしい成果といえます。

 

そしてこの成果で最も重要なのはマイクロ波による炭化やプラズマ表面処理に加え、

「分子構造を見直して、耐炎化処理を不要とした前駆体の開発」

という点であることを忘れてはなりません。

 

結局のところ、化学メーカーとしての働きが進藤昭雄先生から始まった炭素繊維50年の歴史を大きく変えるきっかけとなったのです。

 

本セミナーが化学メーカーがCFRP業界での更なる活躍の一助になるのであればこれほどうれしいことはありません。

 

※本セミナーの講師割引

本セミナーには講師割引が適用されます。

ご希望の方はこちらから「 2016年5月30日(31日または両日)セミナー 講師割引希望」の旨ご連絡ください。追って、情報をお送りいたします。

 

※詳細、申し込みについては以下のURLをご覧ください。30日、31日両日セットでの受講も可能です。

2016年5月30日(月)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160517.php
2016年5月31日(火)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160518.php

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