〈2019年11月29日 セミナー 〉CFRP/GFRP材料規格解説と必要な 材料試験 実施法
日刊工業新聞社の依頼により、現在連載中の月刊誌「機械設計」でも好評だった「材料規格( Material Spec )」に関するセミナーに再登壇いたします。
2019年6月号の機械設計において寄稿した「「 機械設計 」連載 第六回 金属で当り前の「 材料規格 」はFRPではほぼ存在しない」でも取り上げた材料規格。
徐々にではありますがその必要性に関する理解が深まりつつあります。
しかしながらその理解は十分とは言い難く、なんとなくで製品を作ってきた繊維業界の流れもあって世界中でその運用は不完全といえます。
材料規格が無いと技術的に問題のあるものが製品に使われてしまうという技術的な問題はもちろん、見積りに必要な仕様概要がわからないという事業的な問題も生じます。
このような背景もあって、資本主義における第二次産業としての地位を確立するため、FRPをはじめとした複合材料には必要不可欠な機能といえます。
今回の講演ではこの材料規格に注目し、理解が進まず、また誤解も多い規格の中身について解説を行います。
またこの規格の要件を決めるために必要な材料試験の推進の仕方や得られたデータの解析法についても説明します。
尚、既に材料規格作成の必要性に直面されており、また作成のサポートが必要であるとお考えの場合は、こちらの「コンサルティングメニューのページ」にある中期契約や長期契約を合わせてご検討ください。
セミナー開催概要
セミナー題名:
CFRP/GFRP材料規格(Material Spec)の中身とその作成に必要な材料試験実施法?
申し込みや詳細は以下のURLをご覧ください。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/3109
日時:
2019年11月 29日(金)
10:30?16:30
会場:
日刊工業新聞社 東京本社セミナールーム(東京都中央区日本橋)
主催:
株式会社 日刊工業新聞社
プログラム
1. なぜFRP業界では材料規格(Material Spec)が必要なのか
1-1. CFRP/GFRP材料の適用領域の変化
1-2. 意外にも多くの方が正確に答えられない材料規格が必要な理由
1-3. CFRP/GFRPは「複合材料」であり「均質材料」ではない
1-4.「公的な材料規格」がほとんど存在しないCFRP/GFRPの材料規格
2. CFRP/GFRP製品図面における材料規格
2-1. CFRP/GFRP製品図面での材料規格引用法
2-2. 試作図面に引用される暫定材料規格
2-3. 量産図面に引用される材料規格
3. CFRP/GFRPの材料規格(Material Spec)
3-1. 材料規格の基本構成
3-2. 材料規格の構成詳細
3-2-1. 規格の適用範囲
3-2-2. 参照規格
3-2-3. 言葉の定義
3-2-4. 材料基本要求
3-2-5. 品質基本要求
3-2-6. 材料受け入れ試験
3-2-7. 材料保管、梱包要求
3-2-8. 材料名称定義
3-3. 材料規格作成と議論のポイント
4. 材料規格作成に向けた材料試験
4-1. 材料試験の一般的なステップ
4-2. 材料試験推進時の盲点
4-2-1. 想定されるばらつきを考慮する
4-2-2. 試験片と試験機の品質への配慮
4-2-3. 評価吸うr荷重モードの選定方法
4-2-4. 記録の残し方
4-2-5. 試験片の作製数と扱い方
4-3. 静的試験
4-3-1. 引張試験
4-3-2. せん断試験
4-3-3. 圧縮試験
4-3-4. 曲げ試験
4-4. 動的試験
4-4-1. 応力比、周波数の設定
4-4-2. 荷重制御か変異制御か
4-4-3. 引張、圧縮、せん断荷重モードの動的試験
4-5. 物理特性評価試験
4-5-1. DSC(示唆熱操作熱量測定)を応用した材料品質保証
4-6. 材料規格に記載する許容値の決定
4-6-1. 材料データの製造ロットによるばらつきを考慮した回帰モデル
4-6-2. 解析のポイント
4-6-3. 分散分析とは
4-6-4. A値、B値とは
4-6-5. 解析のステップ
質疑・応答