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〈2019年6月20日 セミナー 〉FRP製品 開発フロー と技術的なポイント

2019-03-20

日刊工業新聞社の依頼により、 FRP製品の 開発フロー に注力した講演(セミナー)を行います。

第二次産業の発展が先進国入りの一つの柱として大きく貢献したといわれる日本。

製品の開発フローも各社各様で最適化されながら進化してきました。

しかしながら上記で構築されてきた開発フローは、潜在的に均質材である金属材料や樹脂材料に向けて生まれたものである、ということは現代においてあまり意識されることはありません。

忘れてはいけないのは、FRPというのは「異方性」を有する材料であるということです。この異方性は特定方向の機械特性、物理特性が変化するということに加え、その破壊形態に特異な規則性を持たせるなど、従来の材料とは大きく異なる挙動を発現させています。さらに、金属では当たり前の「材料規格(Material spec)」も存在せず、図面を基本としたものづくりに大きな障害をもたらしているのです。

本講演ではこれらの異方性に起因する技術的ポイントの開発や材料規格の考え方の基本等の解説を踏まえ、FRPの研究開発はどのような 開発フロー に基づいて進めるべきか、という概要について説明を行います。

※異方性に関する参考記事

「 機械設計 」連載 第三回 「 異方性 」FRPの最重要特性

はじめてのFRP ? 異方性 に由来する面内と面外強度評価

さらに、上記の技術的解説に加え、開発した製品をどのように市場にマッチングさせるのか、というマーケティングについて、講師が企業指導でビジネス的な成果を上げている「技術者こそが力を発揮する情報発信型マーケティング」に関する解説を行います。

申し込み等については以下のサイトからお願いします。

https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/2613

セミナー開催概要

セミナー題名:

CFRP/GFRP材料規格(Material Spec)の中身とその作成に必要な材料試験実施法?

申し込みや詳細は以下のURLをご覧ください。

https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/2613

日時:
2019年 6月 20日(木) 10:30?16:30

会場:
日刊工業新聞社 東京本社セミナールーム(東京都中央区日本橋)

主催:
株式会社 日刊工業新聞社

プログラム

A. FRP材料を用いた製品開発フロー
1. 開発フローを構成する10のステップ
2. 各ステップにおけるポイントの概要
2-1. コンセプト設計
2-2. 製品要件設定
2-3. 試作図面作成と材料スクリーニング評価
2-4. 試作
2-5. 単体評価
2-6. 試作図面作成→試作→単体評価 を複数サイクル実施
2-7. 材料仕様決定
2-8. 量産図面作成
2-9. 量産図面に基づいた製品製作
2-10. 単体/Assy 試験
B. 開発フローにおける技術的なポイント
1. FRP製品図面
1-1. 図面に書くべきこと、書いてはいけないこと
1-2. FRP製品の寸法検査の難しさ
1-3. FRP製品で重要な非破壊検査
1-4. 引用が必須の材料規格、必要に応じた工程規格
2. 工程規格(Process Spec)
2-1. 工程規格の目的
2-1-1. 日々の工程管理の要所をおさえる
2-2. 工程規格の基本構造
2-3. 工程規格の要件の決め方
2-4. 外部委託で製品製造する場合の工程規格の設定/運用のポイント
3. 材料規格(Material Spec)
3-1. FRPものづくりで材料規格が必須である理由
3-2. 材料規格の目的
3-3. 材料規格の基本構造
3-4. 材料規格の要件の決め方
3-5. 外部委託で製品製造する場合の材料規格の設定/運用のポイント
4. 材料評価
4-1. FRP製品開発における材料試験実施目的
4-2. FRPの材料試験の概要
4-3. 静的試験と動的試験の目的
4-4. 材料試験実施のステップ
4-5. 静的試験(引張:T11、T22、T33 せん断:S12、S13 圧縮:C11 曲げの各試験の試験片図面、試験のポイント等)
4-6. 動的試験(応力比や周波数の設定、制御方法のポイント等)
4-7. 物理特性評価試験(DSC、DMA、線膨張等)
5. CAE評価
5-1. CAEの活用目的
5-2. FRP固有特性を考慮したメッシングのポイント
5-3. CAE実施に必須の材料データ
5-4. CAEの精度を高めるために必須のアプローチ
5-5. 成形精度の向上に必要性の高まるドレープ解析
5-5-1. ドレープ解析に必要な材料データと取得方法
C. FRP製品開発体制構築に必要な人材
1. 分業をやめ司令塔を置く
2.司令塔に求められる姿勢とスキル
D. 販売拡大に向けた技術者のためのマーケティング戦略
1. 海外に学ぶFRP業界でのビジネスモデル
2. 専門知識と技術データを基本とした情報発信型マーケティング
2-1. 発信する情報の企画のポイント
2-2. 発信した情報によって顧客、市場ニーズを獲得する

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