「 機械設計 」連載 第十一回 多くの設計者の盲点である FRP材料試験 の流れ
(The image above is referred from http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000901)
連載開始に関するお知らせについてはこちらをご覧ください。
日刊工業新聞社が発行する月刊誌、「 機械設計 」において
「これからの設計に必須のFRP活用の基礎知識」
という題目での連載の第十一回目です。
2019年11月号の連載では
多くの設計者の盲点である FRP材料試験 の流れ
について書いています。
2019年11月号については以下のURLからご覧になれます。
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000901
FRPを材料として用いる設計者にとって不可避ともいえる「 FRP材料試験 」。
しかし金属を扱ってきた設計者だとその違いに戸惑うかもしれません。
まずはFRP材料試験を行う目的の理解です。
目的を理解した上で設計者に求められるのは、
「どのような手順で材料試験を行い、それを設計データとして用いるのか」
という一連の「流れ」を理解することです。
金属もその材料自身の材料規格が存在していなかった創成期は、FRPと同じように目的を意識しながら、試行錯誤して材料試験とそれによって得られるデータの取得を行っていました。
そうせざるを得なかったのです。
FRPは一部例外を除き、未だ公的材料規格の存在していない材料ですのでこの創成期の金属と同等の状態にあります。
そのため、設計者が材料の要件を決めて暫定材料規格を設定し、これをベースに材料を購入して評価を行うといったことが必要になります。
そして最終的にはしかるべき手順で得られた材料データを、材料のスクリーニングと設計データ、並びに品質保証データへと流用するという一連の流れを理解した上で日々の業務を進める必要があります。
上記の連載ではこの流れにおけるそれぞれの工程について、概要とポイントを説明しています。
これからFRP材料試験を行う必要のある方にとっての予習、並びに既に試験を進めている方にとっての確認にご活用いただければと思います。