「 機械設計 」連載 第十七回 異方性の理解に向けFRPの 強化繊維配向 を捉える
( The image above is referred from https://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000942)
連載開始に関するお知らせについてはこちらをご覧ください。
日刊工業新聞社が発行する月刊誌、「 機械設計 」において
「これからの設計に必須のFRP活用の基礎知識」
という題目での連載の第十七回目です。
2020年4月号の連載では
異方性の理解に向けFRPの 強化繊維配向 を捉える
という題目で書いています。
2020年5月号は以下のURLから概要をご覧いただけます。
https://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000942
今月の連載では FRPの異方性という特性を発現する主因ともいえる「 強化繊維配向 」に着目し、FRP成形物における繊維配向を決める強化繊維の成形途中の移動挙動を、Inter fibre shear 、 Inter-fibre sliding 、 Fibre buckling という3つのモードを軸にご紹介した後、繊維の形状追従性能、いわゆるドレーパビリティー( Drapability )とシミュレーションについてご紹介しています。
過去に繊維配向の計測技術として、以下のようなコラムも書いたことがあります。
※ 熱伝導特性を活用した FRP 繊維配向評価と 熱伝導率 の基本
また、ドレーパビィリティーをフルに活用したアプリケーションとして、以下のようなヨットの Sail をご紹介したこともあります。
FRPの成形性を理解するためには、ドレーパビィリティーに関する理解が不可欠であることはFRP設計の盲点といえます。
そしてその評価には Picture Frame テストのような特殊な試験と、それによって得られる荷重-変位線図が不可欠で、シミュレーションにもこの線図データが用いられる、ということを知らない方も多いかもしれません。
FRPが繊維業界からきているということを強く感じる内容になっているかと思います。