「 機械設計 」連載 第三十二回 FRP内部損傷の動的疲労特性への影響
2021-08-08
( The image above is referred from https://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00001049)
連載開始に関するお知らせについてはこちらをご覧ください。
日刊工業新聞社が発行する月刊誌、「 機械設計 」において
「これからの設計に必須のFRP活用の基礎知識」
という題目での連載の第三十二回目です。
2021年9月号の連載では
FRP内部損傷の動的疲労特性への影響
という題目で書いています。
2021年9月号は以下のURLから概要をご覧いただけます。
https://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00001049
動的疲労試験はFRP材料を用いた製品の長期耐久性を考慮した設計許容値算出に不可欠です。しかしここで一つ盲点があります。それは、動的疲労試験は内部損傷の無いヴァージン材を用いるのに対し、実運用では外的荷重、経年劣化、外的衝撃等により損傷が蓄積していきます。つまり、刻一刻と材料自体の状況が「繰り返し疲労とは異なる外的要因」によって変化していくということです。
今回はこの点に着眼し、FALSTAFF(Fighter Aircraft Loading Standard for Fatigue Evaluation)の評価結果等、過去の文献を取り上げながらFRP内部損傷が静的、動的どちらの特性により大きな影響を与えるかといった、あまり語られることがない現実についても言及します。
さらに疲労弾性率に着眼した内部損傷進展の状況理解という考え方についても考察しています。
動的疲労試験を行っている方、これから行おうとしている方には是非ご一読いただきたい内容です。