新年のご挨拶 令和4年
FRP Consultant 株式会社のHPをご覧の皆様におかれましても素敵な新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
FRP業界という意味では昨年は大人しい一年だった印象です。Boeingも Advanced Developmental Composites (ADC) Center を閉鎖するなど、これまでこの業界をけん引してきた企業や業界が引きの流れになっていると強く感じます。
COVID-19の影響は、FRPが一般的に用いられる航空機業界に多大な影響を与え、未だに戻っていないというのも大きいといえます。
その一方で、FRPの中でもガラス繊維強化であるGFRPを中心に耐薬品性を活用した化学工場系への適用、GFRPに対する差し迫るリサイクルのニーズなど、従来の炭素繊維を主体としたCFRPよりもある意味FRPの主流であるGFRPに関するニュースが増えていると感じます。
また当社にご連絡をいただく会社の層が変わってきています。
従来からFRPを扱われていた企業というよりも、新たにFRP製品をシステムの一部として導入したいといった関連のものが増えています。今の時期にFRPを扱おうとされる企業は、FRPが主役というより部品の一つとしてFRPを選択されているのかもしれません。
ブームでない今だからこそやろうという企業は、全体を俯瞰して見ているのだと実感できる瞬間です。
先が見通しにくく、正解がわからない試行錯誤が続く今求められているのは、やはり「本質」ではないでしょうか。
技術的な本質ももちろん、より幅広い観点からも本質というのが今最も重要であり、それを基軸にすることがある意味唯一の正解かと思います。
当社のHPでは引き続きそのような本質部分に少しでも近づけるよう、情報の発信を続けていきたいと思います。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和4年 元旦
FRP Consultant 株式会社
代表取締役社長
吉田州一郎