〈連載〉繊維強化プラスチック短信 第29回 透明なGFRTP
2024-04-12
日本工業出版社発行の月刊プラスチックで連載中である「繊維強化強化プラスチック短信」にて、
以下のメルマガで紹介した自動車向けGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)リサイクル指針に関する記事が掲載されました。
FRPは一般的に透明度は高くありません。
強化繊維が炭素繊維であればFRPは黒色です。
同繊維がガラス繊維だと、
基本は白色繊維がマトリックス樹脂の色によりFRPは不透明な褐色等を示します。
一方でFRPに光透過性を持たせることは採光窓に使える等、
その応用範囲を広げることが期待されます。
非晶性のPC(Polycarbonate)と結晶性のPCL(Polycaprolactone)を組み合わせて非晶性アロイとし、
屈折率をガラス繊維と合わせることで採光できるレベルの透明度を、
FRPに付与することができたという内容になります。
従来ガラスや樹脂単体が担ってきた領域に、
透明なGFRTPを採用するという流れが今後出てくるかもしれません。
本内容は2024年4月号に掲載されています。
月刊プラスチックスの概要はこちらのサイトで見ることができます。
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