〈連載〉繊維強化プラスチック短信 第38回 半導体用途向け生分解性FRP
2025-03-09
日本工業出版社発行の月刊プラスチックで連載中である「繊維強化強化プラスチック短信」で、
半導体パッケージやプリント基板向け生分解性FRPに関する評価を解説した記事が掲載されました。
可視光の波長領域で不導体、深紫外波長領域で導体という光応答性発現に注目
半導体は導体と不導体で可逆変化するものですが、
この変化を光によって励起させる、
すなわち光応答のものを開発しよう、
というのが今当該業界で注目される技術の一つです。
この例としてミストCVDで生成された酸化ガリウム(Ga2O3)の薄膜について、
光応答性を評価した例を紹介しました。
半導体パッケージやプリント基板に天然繊維と生分解性樹脂を組み合わせたFRPを適用
半導体パッケージやプリント基板にはFRPが使われます。
主にガラエポ(GF/EP:ガラス繊維/エポキシ樹脂)が用いられますが、
これはGFRPの絶縁性と剛性が採用動機になっています。
ここに生分解性樹脂であるポリ乳酸(PLA)と天然繊維の一種である亜麻(Flax)を組み合わせ、
FRP化させた場合、どのような機械特性、熱特性、物理特性、生分解性を示すかを評価したことについて、
結果の概要と技術的な留意点を述べています。
編集者の方とは生分解性材料故の課題を中心に議論しています。
本内容は2025年3月号に掲載されています。
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