代表プロフィール
吉田 州一郎 ( よしだ しゅういちろう )
・FRP Consultant 株式会社 代表取締役社長
・国立大学法人 福井大学 非常勤講師
FRP(Fiber reinforced plastics: 繊維強化プラスチック)を用いた製品の技術的課題解決、該関連業界への参入を検討、並びに該業界での事業拡大を検討する企業をサポートする技術コンサルティング企業代表。複数の企業で技術顧問を兼務する。
– FRP部品の試作を行っているが、量産をにらみ、成形パラメータを整理し、品質安定化を目指したい
– FRP部品の品質保証に関する、検査手法、品質保証の考え方を知りたい
– FRP材料データを取得したいが、有意義な材料データを取得するにはどうしたらいいのかわからない
– FRP関連業界への新規参入を検討しているが、FRPに関する基本的かつ専門的な助言が欲しい
– FRP関連業界に関する概要情報を取得するための社内セミナーを開催してほしい
– FRPの業界に参入しているが、事業拡大のためのビジネス戦略を一緒に考えてほしい
– FRPに関連する事業の戦略を考えるにあたり技術的かつ業界動向を踏まえた第三者視点が欲しい
といった、FRPに関連する課題を有する、または検討を行っている企業の技術的サポートを行う。
日系大手機械メーカー(OEM)の航空機エンジン部門に在籍し、北米航空機エンジンメーカーとの共同開発事業の中で10年以上にわたりFRPに関連する業務に従事。社内試作から始まったCFRP航空機エンジン部品のFAAの型式認証取得完了。材料(CFRP、ゴム、樹脂)、成形加工(CFRP、ゴム、金属加工、機械加工、接着等)、検査、化学処理、組み立て等の異なる領域の10社近い海外サプライヤを統括し、部品量産ライン立ち上げを推進。本部品は先進性が高いという評価を得て、世界的FRP展示会 JEC にてInnovation award受賞。新規FRP材料研究においては、特許や海外科学誌への論文投稿掲載を推進し、Polymer Journal、Polymer Compositesをはじめとした科学誌に掲載。
これまでのFRPに関連する業務を通じて痛感している、
「FRPは設計、材料、製造といった各工程とのつながりが極めて強い材料である」
ということに関し、自領域以外のことがわからず苦労している多くの企業がいる現状を目の当たりにする。
この苦境にいる企業に対して、自らの経験や知見で貢献したいと考え、複数企業と直接コンサルティング契約を結ぶ技術コンサルタントとして独立。
3年にわたる FRP コンサルタント としての個人事業を経て、FRP Consultant 株式会社 として法人組織化。現在に至る。
クライアント企業に対しては、FRP材料の原点であるマトリックス樹脂の開発、FRP製品量産設計、FRP製品製造工程、国内外の業界最新動向に基づいた事業拡大戦略といった技術サポートや事業戦略サポートを主として行っている。
航空業界での型式認証、量産工場立ち上げに加え、高い専門性を活かしての最新材料研究といった研究から量産という幅広い実経験に裏付けられた技術サポート、事業戦略サポートには定評がある。
また講演やクライアント企業の指導やサポートという徹底した実践ベースの経験を通じて構築した独自の人脈により、マスメディアとは一線を画す業界情報を有する。
東京工業大学工学部高分子工学科(現:東京科学大学)卒業後、ドイツ研究機関 Frauhofer Instituteにて1年間医療材料研究のインターンを終了し、同大大学院修士課程(高分子応用研究)修了。学術論文一覧は研究者向けSNSであるResearchGate にて公開中。
主な著書に『CFRP 製品応用・実用化に向けた技術と実際』(共著)、『CFRP製品設計の前提知識 CFRP業界の特殊性を踏まえた重要ポイント』など。
月刊「機械設計」(日刊工業新聞社)の連載、月刊「プラスチックス」(日本工業出版)の連載の他、繊維機械学会への論文投稿等の執筆も手掛ける。
所属学会等:
– Professional member of Society of Plastics Engineers(SPE米国プラスチック技術者協会)
– 応用物理学会(The Japan Society of Applied Physics)正会員
– 日本材料学会(The Society of Materials Science, Japan) 正会員
その他:
– 平成27年度 炭素繊維複合材関連研究に関するアドバイザー(ふくい産業支援センター)
指導課題:航空関連用熱硬化性プリプレグシート材料の開発
– 平成30年度、31年度 炭素繊維複合材関連研究に関するアドバイザー(ふくい産業支援センター)